設立趣旨書
我が国の組織経営については、大学の経営学部、ビジネススクール等で教育が行われているが、教壇に立っている教員の殆どは経営者の経験がなく、欧米における大学の経営コース、学部とは大きく異なるのである。その経営者経験のない教員が学生を育てるわけであるが講義の内容は、実務にそぐわないものも多く、大学における経営学の教育成果が社会に反映されることは今後もないであろう。
日本経営監査人会は、経営監査のスペシャリストの団体であるが、特に業務監査を重点に行う経営監査を実施し、組織経営の理論ではなく実践的経営監査を実施する方針である。従来の経営監査は、内部監査が殆どであり、外部による経営監査は殆ど行われていなかったのであるが、当経営監査人は、外部からの経営に踏み込んだ監査を行うことにより、第三者として経営の刷新、改革を提言推進するのである。この制度は、ある意味で経営に関する未知への挑戦とも言えるが、変化の激しい時代を迎え、組織が硬直化すれば組織は衰退し消滅して行くのである。当経営監査人は、経営監査を通じて、組織に新たな風を吹き込む作業を実施するのである。経営監査人制度は、大学での経営理論ではなく、生きた経営実践を監査し、且つ、第三者から経営を見る前代未聞の制度である。当会は、経営者経験の者を中心に日本経営監査学会で公認された経営監査人で組織するものであり従来にない団体である。当会は、経営監査人の育成及び教育を通じて日本経済の発展に貢献する所存である。
発起人一同